2016-09-01 [ みらいつくり学校 ]みんなで考えよう!~災害対策 茶話会Part2~報告
医療法人稲生会では、災害対策をテーマに定めて、3回シリーズで茶話会を行っています。
8月24日(水)13:00~14:30には、札幌市の市民活動プラザ星園、中会議室にて、
そのPart2として『重度障害をもつ被災者の体験談をきこう』が行われました。
今回は2011年の東北大震災で福島県にて被災された佐川優子さんにお話を伺いました。
佐川さんは1997年にALS(筋委縮性側索硬化症)を発症、2010年に気管切開による
24時間人工呼吸器を使用して福島県で在宅生活を開始されました。
被災後の2013年からはヘルパーさんと共に札幌に移住して在宅生活をされています。
ご参加者は医療法人稲生会を利用されている患者さんやそのご家族、ヘルパーさん、
札幌市の相談支援事業所のみなさんなど、11名でした。
佐川さんは、東日本大震災と原発事故を経験された時の様子や被災地では
ヘルパーさんが足りないなど札幌への避難移住を選択された背景の思いについて
発表して下さいました。
パワーポイントを使用し、パソコンの音声が読み上げる形の講演で、
和やかな雰囲気の中、行われました。
また、災害対策の備えとして、日ごろから外出時は足踏み式吸引器や呼吸器回路の予備などを
旅行バックに入れて持ち運びをされています。
実際にヘルパーさんが、足踏み式吸引器の使い方も実践してくださいました。
講演後は参加者から佐川さんに向けて質問が多数寄せられました。
その中の一つとして、実際に今後札幌で災害があった場合、障がい者の方が
どのように支援を受けられるのかという質問がありました。
ヘルパーさんがすぐにかけつけることが難しい場合もあるので、
日頃から近所の方との繋がりを持ち、支援が必要な状況であることを
まずは周囲に知って頂くことが大切とのことでした。
今回は実際に被災を経験された方から直接お話を伺う貴重な機会となりました。
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【みんなで考えよう!~災害対策 茶話会Part1~報告】
6月29日(水)13:00~15:00、札幌市の市民活動プラザ星園にて、災害対策をテーマにして
茶話会を行いました。
今回は北海道エア・ウォーター株式会社のみなさんから発電機と足踏み式吸引器の商品紹介を、
DCMホーマック株式会社福祉サポートショップ「はぁ~とふるの森」責任者の川平さんからは
災害時に役立つお役立ちグッズの紹介をしていただきました。
医療法人稲生会の患者さまやそのご家族、ヘルパーさん、札幌市の相談支援事業所の
みなさんなど、顔見知りの方10名のご参加があり、ワイワイしながらいい雰囲気の中で
行うことができました。
「はぁ~とふるの森」川平さんはご自身のお子様も呼吸器を使用されるような障害もあり、
福祉用品を扱う部署を立ち上げた方です。
商品自体の説明も聞いていて面白かっただけでなく、店頭に実際に質問されて
購入されていくときのお話しも交えながらだったので、すごく実感がこもっていました。
ぜひ今回参加出来なかった方も、後日Yell(北海道小児等在宅医療連携事業)の
ホームページ(←ClickするとYeLLのHPに飛びます)に動画をアップしますので、
ぜひご覧ください。
動画には、それぞれの発電機のメリット、デメリットや、電力がない時に
心強い足踏み式吸引器の実演、車椅子につけて牽引することができるJINRIKI(じんりき)、
災害にも日常の危機対策にも使えるおしゃれな保護帽、非常食やその上手な保管の仕方などなど、
盛りだくさんの内容がおさめられております。
なお、撮影のブレや一部音声が入っていないところなどお見苦しいところもございますが、
どうぞご容赦下さい。
「はぁ~とふるの森」のスタッフブログ7月3日でも当日の様子をご紹介くださっています。
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